私は、ここを訪問した時、テープレコーダーを回していました。翌日、テープレコーダーに収めた内容をもとに、公証役場で確定日付をもらったのです。テープレコーダーの内容は、立派な証拠となります。平成6年頃は、民事執行法83条1項の改正以前ですから、明け渡し訴訟を行わなければ、所有者以外の第三者を追い出すことは、困難でした。私は、証拠を積み重ね、訴訟を起こしました。3ヵ月後、明け渡し訴訟に判決が出ました。結果は、原告勝訴。占有者は、立ち退くようにとの内容です。現在は、「引渡し命令」が強力ですから、2週間程度で「明け渡し訴訟」と同等の命令が出ます。判決の正本を手にした私は、「勝った」と浮かれました。この判決があれば、裁判所の強制力により、占有者を退去させることが可能です。正本を手にした私は、今一度、占有者と再度の話し合いをしました。占有者の親父は、息子とよく似た、痩せて風采の上がらない60歳前後の男でした。「テメエ、何か言うことあるだろう。人に断りもなく、お上の力を使いやかって」訪ねたマンションを出た外で、私に向き直り、凄まじい剣幕で怒鳴り始めました。「俺は、ムショ帰りだ。テメエは何だ」私はこの言葉を聞き、この占有者には何の手立てもないことを確信しました。「この野郎!」親父は、腹巻に隠し持っていた手釣(荷物などを引っ掛ける道具)を、私に向け振り下ろしました。とっさのことで、避けきれません。手釣は、私の太股の肉をそぎ落としました。「そこまでだ。また、刑務所だぞ」私は、精一杯凄みます。手釣を持ち替えた親父の目に、おびえが見て取れます。その後、退去を条件に、親父の暴行を不問にしました。一歩間違えば、命を落としていたところです。私のごう慢と不遜、そして過信が災いのタネとなった事件でした。
[参考サイトのご紹介]
立体駐車場メンテナンスについて
http://www.sanko-c.jp/
賃貸経営からアパート建築までトータルサポート
http://www.mdi.co.jp/
アパート経営について
http://www.mdi.co.jp/land_use/apt_management/