香水教室やカルチャーサロンの講演会のとき、必ず二、三人は香水より自然の香りのほうがよいとか、香水は好きではない!といい切ってしまわれる方がいます。たしかに香水は嗜好品という面があり、好き嫌いに分かれるかもしれません。でも、自然の香りのほうがよいというのは、少し意味が違っているように思います。たとえば、セザンヌの描く果物は本物の果物のような匂いや色ではありません。あたりまえです。ゴッホの太陽もモーツァルトの音楽も、自然の心地よい音、鳥や昆虫のオーケストラのほうが心がなごみます。
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自然の模倣ならば、どんな芸術もきっと自然にはかなわないでしょう。理屈っぽいようですが、彼らは自然をマネることが目的で絵を描いたり、音楽を作曲したのではないはずです。