ミニの登場後、それまでVWビートルにならってRR一辺倒だった世界中のコンパクトカーは、いっせいにミニに右へならえとなる。ミニ以降、エンジン横置きFFは、世界の小型車の常識となった。ビートルの後を継いだVWゴルフも、エンジン横置きFFレイアウトで登場して大成功を収めて以後、20余年にわたってVWの屋台骨を支えることとなったし、現在の日本の軽自動車の繁栄もミニのアイディア抜きには語れまい。いまやあのキャディラックですら、エンジン横置きFFで作られているほどだ(近々、FRになるというが)。
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トヨタも日産も、その生産するクルマのほとんどはエンジン横置きFFである。エンジン横置きFFというレイアウトは、とにもかくにもスペース効率が高かったし、クルマのスピードが上がりつつあった当時、その直進安定性の高さが、尻の重いRRの比ではなかった。FIチームのオーナー、ジョンークーパーがチューンナップをほどこしたミニークーパーSは、その小型軽量ボディと、FFのもたらすハンドリングの利を活かして、雪のモンテカルローラリーを連覇し、その名を世界に轟かせた。小さなミニが自分の2倍近くもある大排気量の大型車を追い詰めるシーンは、その当時、世界中の峠道で見られたものであった。