残してためておくという考え方も大切

2011.07.16

切り取った頭皮を細かく切って、1本ずつまたは2〜3本ずつの毛に分けます。これを必要な部分に植えていくのです。この方法は植えた部分にはキズも残らず最も自然な感じに仕上がります。美容外科手術後は当日のみ包帯が必要なこともありますが、多くはその日から包帯もガーゼも当てる必要がありません。シャンプーは個人差もありますが手術から4〜6日目位から可能になります。最初の10日ほどは植えた毛の部分にかさぶたのようなものが見えることがありますが、自然にとれてきれいになっていきます。一般に植毛については必要に応じて、また将来植毛ができるように残してためておくという考え方も大切です。これは頭髪の状態が一生変化しないわけではなく、何年もたつと薄くなっている範囲が拡大してくるからです。たとえば国際学会でこのような例の報告があります。その患者さんは額のほうから薄くなってきたために、後頭部から大量に額に植毛を行いました。しばらくは、それはとてもよかったのですが、10年ほどすると状況が変わってきました。植毛というのは元あった場所の毛と同じ性質、同じ運命をたどります。植毛をした周辺の毛が薄くなり始めても、植毛した毛だけは元気に生えているということが起こることがあるのです。この方は植毛した前のほうが毛が濃くて、その後側に毛の薄くなったところがでてきたのです。こうなるとさらに追加で毛をとる場所がないため、髪型をオールバックにしてしまうなどの対策が必要になります。