コインパーキング事業が人気のワケ

2011.06.27

車が庶民の手に届くものになって約四〇年、車自体は六五〇〇万台が実際に走るようなったが、駐車場はいっこうに増えない。駐車場数は先の四ヵ所計算のうち、車庫証明分を除いて三ヵ所、六五〇〇万台計算で二億台分の駐車場が求められており、車社会はいま、とてつもない壁に直面しているのだ。いまさら車社会を否定してもはじまらない。いかにすれば、これを維持できるかを考えなければなるまい。つくるだけつくった自動車メーカーの非をただすのはたやすいが、功罪ふたつながらにあることも認めざるを得ない。車が一般大衆に浸透していくのに、やや遅れてスタートした駐車場ビジネスだが、加速度的に増えた車に対し、入れものづくりのほうは、鈍足もはなはだしい歩みだった。たとえれば、一〇〇メートル競争で、一〇メートル段階まではそれほどの遅れではなかったのだが、片方はゴール寸前に対し、もう片方はまだ三〇メートルのあたりをウロウロしている状態である。明言できるが、いまの車社会のあり方はパンク寸前である。車の生産・台数制限は、ある程度やむを得ないのではないかというところまできている。停止というのではなく、制動をかけるべきではなかろうか。そして、その予不ルギーを、足並みがそろう程度まで、車の入れものの方に向ける必要がありそうだ。車と駐車場、本来なら両輪のはずが、駐車場だけが取り残されてしまった。車社会を維持するためにも、駐車場のつくり方、システム構築などに、国をあげて注力すべき時である。

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